仕上がってしまえば、違いがわからなくなる。建築工事の中には、そんな事が沢山あります。
例えば、この写真新しい木材と古い木材が交互に並んでますよね。屋根の下地材でタル木と言いますが、これで外壁から外側の屋根強度が増します。
積雪地域の場合は、大雪によって軒先が折れてしまう。そんな被害も多々あります。弱い軒先を補強する事で、将来にわたって安心して住むことが出来ます。別にこれをしなくても、仕上がれば気がつかない部分かもしれません。
ただ屋根をはがした状態なら、少しの手間で簡単に出来ます。
次にこの写真は、タル木の外壁部分の真上です。タル木止め専用のビスです。通常タル木は、鉄釘を打って固定します。建物の中はそれでいいのですが、建物の外壁から飛び出した軒先部分は、台風などの強風時に時として、屋根を浮き上がらせてしまいます。
過去にこんな被害が沢山出ています。新築工事では、瑕疵保険等の仕様で固定金具等で浮き上がり防止対策をしている会社がほとんどだと思いますが、リフォームでそういう工事をしている会社は、少ないかもしれません。このビスは、通常のビスではなく、専用に認定された強度があります。
どれも、タル木の数は、屋根裏が化粧あらわしの場合は、見た目でわかりますが、軒裏天井がはってあればわかりません。ほんのちょっとした事ですが、やるとやらないではずいぶん違うと思います。
そんなちょっとした工夫が、沢山あります(*^-^*)